君の名は

君の名はを観た

江川達也さんが面白くないと言ってネットで物議をかもしたらしいが、うん、面白くは無い。

隕石で街全滅したってクダリは物珍しい設定だけどそこを除けばのっけから終わりまで85%は予想通りに、と言うか予定調和を崩さない内容。

予想通りじゃだめなのではなく、それこそ『セカチュー』とか『いまなんとやら』と言った一時流行った邦画の“泣かせましょうブーム”のパーツを寄せ集めたみたいな感じが最後まで寒々しかった。先の隕石のクダリも『サマーウォーズ』の人工衛星の出来損ない設定だし

自己投影し易い世代の刹那な純情がハッピーエンドかどうか、夜店のカキ氷がイチゴ味かメロン味かの同じ味の色味違い

時空を超えて時の性質を捻じ曲げるのであれば『インターステラー』の発展的想像力と比べるにも足りないし

日本ってこの文脈好きだよね〜、と言う予定調和の絶対値を再確認できる映像企画と個人的には咀嚼した感じでやるせない